9/1は防災の日です。地元静岡の小学校では、防災の日に限らず年に何度も避難訓練が行われていました。静岡あるあるの一つのようです。今年は豪雨や猛暑、大きな台風等、異常気象の影響を受けてか例年にも増して災害の多い年のように感じます。「備えあれば憂いなし」の言葉の通り、いざという時に備えて心の準備を怠らないようにしたいと思います。
1.最低賃金
●最低賃金、今年もアップ!~10月から~
~今年は全国平均26円(時給)アップの見込み~
→10月からの最低賃金(地域別)について、全都道府県の答申が出そろいました。異議申出等なければ、今年は10/1以降順次適用となります。
【最低賃金】(抜粋)
都道府県 | 新最低賃金(旧) | いつから? |
---|---|---|
愛知 | 898(871) | 10/1 |
岐阜 | 825(800) | 10/1 |
三重 | 846(820) | 10/1 |
静岡 | 858(832) | 10/3 |
東京 | 985(958) | 10/1 |
大阪 | 936(909) | 10/1 |
※全都道府県の最低賃金(厚生労働省)
→時給に換算をして、クリアしているかチェックします。例えば月給者は「月給÷月平均所定労働時間」の計算をして、上記の金額以上であれば問題ありません。(※月給から、時間外等割増・精皆勤手当・家族手当・通勤手当等は除外します)
→パート、正社員等問わず、すべての従業員に適用されます。
→昨年をまた上回り、時給に統一後最大の引き上げ額です。
2.障害者雇用率
●障害者の法定雇用率とは? ~中央省庁、自治体、裁判所でも水増し!~
→障害者の雇用者数について、本来の数よりも多い人数の申告が国等の機関で行われていました。今日は、障害者の法定雇用率について、改めておさらいをしてみたいと思います。
→障害者の雇用を促進するために、企業等の規模に比例して法定雇用率が定められています。(平成29年6月号参照)
【障害者法定雇用率】
●民間:2.2%
(当面は2.2%。H43.4前に2.3%へ)
●国・地方公共団体等:2.5%
(当面は2.5%。H43.4前に2.6%へ)
●都道府県等の教育委員会:2.4%
(当面は2.4%。H43.4前に2.5%へ)
→上記の法定雇用率を満たすことは義務で、達成できない場合は、1人につき原則5万円/月の納付金を支払う形になります。(常用労働者100名超。民間のみ)
→障害の様子の確認は、原則手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳)で行います。この確認作業が漏れていた、という事例もあったようです。
→数年後には、さらなる法定雇用率のアップが予定されています。職域の見極め、職場環境の整備等、今から計画を練っていくようにしましょう。
今月のトピックス
- 産前産後期間の保険料免除~国民年金保険料も!~
社会保険と同じように、国民年金保険料も産前産後期間中(原則4か月)の保険料支払が免除されることになりました。出産日がH41.2.1以降の方が対象になります。
- 証券会社へのマイナンバー提供~猶予期間終了!~
H27以前から証券会社と取引がある方について、猶予期間が今年までとなります。H41.1.1以後最初に売却代金や配当金等の支払を受ける時までに、提出が必要になります。