最近、朝型の勤務を推奨する企業が増えてきているようです。作業効率のアップと健康管理を意識した取り組みで、顧客からの電話対応に追われないというメリットがあったり、また、時短になっている側面もプラスして、早朝の深夜残業代を差し引いても、時間外残業代よりは低い金額に収まっているという企業もあるようです。働き方を再考してみると、今となっては不必要な作業があったり等、業務内容全体を見直すきっかけになるかもしれません。
1.女性の就労支援
「働く女性の処遇改善プラン」発表!~‘すべての女性が輝く政策パッケージ’を受けて~
→厚生労働省は、「働く女性の処遇改善プラン」を発表しました。 昨年の10月に決定された‘すべての女性が輝く政策パッケージ’を受けて、女性が希望を実現させて輝くことにより、潜在力である女性の力を最大限発揮できる社会の実現を目指しています。
【プランの概要】
- 均衡待遇実現キャンペーンを強力推進
→パートタイム労働法、労働契約法等の集中的な周知 - 働きに見合った処遇改善の推進
→キャリアアップ助成金の活用促進 - 女性のライフステージに応じたスキルアップ・ステージアップの支援
→離職のブランク等に対応する再就職支援のための公的職業訓練の充実 - いきいき働ける職場環境の実現にむけた雇用管理改善
→期間雇用者の育児休業取得促進のため、「期間雇用者の育児休業取得促進プログラム」を実施
→女性の 55.8%が非正規で働いているという統計があり、非正規から正規へ、非正規でも処遇改善をと考えられています。
2.労働時間
ホワイトカラー・エグゼンプションの対象者?~今後の労働時間法制等の在り方について~
→厚生労働省から、労働時間制度の見直しについて案が出されました。
今後、議論が煮つめられていく予定です。
【労働時間制度変更案:抜粋】
- 長時間労働抑制
→中小企業における月60時間超の時間外労働に対する割増賃金率の猶予の見直し
(※中小企業にも月60時間超→5割以上適用が適当) - 健康に配慮した休日の確保
- 面接指導時の労働時間の客観的な把握(管理監督者含)
- 有給休暇の取得促進(事業主の時季指定を義務づけ)
- フレックスタイム制の見直し
→清算期間の上限を1ヶ月→3ヶ月にすることが適当 - 裁量労働時間制の見直し
→企画業務型裁量労働制の新たな枠組み(新たな類型追加、手続きの簡素化等が適当) - 特定高度専門業務・成果型労働制(高度プロフェッショナル労働制)の創設
(※ホワイトカラー・エグゼンプション)
→時間外、休日、深夜の割増支払義務の対象外に
→年収 1,075万を参考に検討。コンサルタント、金融商品開発等
→健康管理要、適用について本人の同意が必要。
今月のトピックス
- 健康保険・介護保険料率変更~今年は4月から!?~
衆議院の解散等の影響で予算案の決定が遅れ、今年の保険料率変更は1ヶ月遅れの4月から(任意継続は5月から)となる見込みです。確定率が決まり次第、お知らせします。
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雇用保険料率変更なし!~今年も据え置き~
平成 27 年度の雇用保険料率は、昨年度同様据え置きとなる見込みです。
【一般】被保険者 5/1000、事業主 8.5/1000【建設】被保険者 6/1000、事業主 10.5/1000