事務所通信 REPORT

事務所通信平成30年6月号

昼は夏日、朝晩は秋風といった形で、今年もまた、朝晩の気温差の激しい日が続いています。体調管理にはくれぐれもご注意ください。弊社は6月1日をもちまして、開業7周年を迎えました。これもひとえに、皆様のご愛顧のおかげと心より御礼申し上げます。今後ともますます精進して参りたいと思いますので、末永くご指導賜りますようよろしくお願い申し上げます。

1.高所作業と保護具

●高所作業時の墜落防止措置の強化 ~‘安全帯’の見直し!~

→高所で作業をする際に使用する胴ベルト型の安全帯について、墜落時の衝撃により内蔵が損傷してしまったり、圧迫による死亡事故等が発生しています。これを受け、国際規格も加味した保護具のあり方に関する検討会が行われました。

【保護具に関する改正】

‘安全帯’→‘墜落制止用器具’へ

※一本つり用の胴ベルト型・ハーネス型
U字つり用の胴ベルト型を除く予定

‘墜落制止用器具’は、作業内容や高さ等に応じた性能を持つものであること

特別教育の対象追加

→高さが2m以上・作業床を設けることが困難な場所で、フルハーネス型の墜落制止用器具を用いて行う作業(ロープ高所作業を除く)

来年の2月1日から開始される予定です。経過措置として、平成31年8月1日前に製造された安全帯等は、平成34年1月1日まで使用することができます。

→‘墜落制止用器具’の構造規格も、あわせて改正される予定です。

→労働災害の防止に努めるようにしましょう。

 

2.外国人労働者

●外国人雇用は、ルールを守って適正に! ~毎年6月は、‘外国人労働者問題啓発月間’~

→外国人労働者は、社会保険に加入しないものだと思っていた、といった実例もあります。外国人雇用について、あらためて確認をしてみるようにしましょう。

【啓発月間に行われること】

  • ポスター、パンフレットの作成配布
  • 個々の事業主等に対する周知、啓発、指導
  • 技能実習生受入れ事業主等への周知、啓発、指導
  • 留学生をはじめとする「専門的・技術的分野」の外国人の就職支援
  • 労働条件等の相談窓口の周知
     →外国人労働者向け相談ダイヤル(7か国語対応)

→外国人労働者を雇用する場合は、在留カードで就労制限の有無・在留期間等を確認する必要があります。留学生が資格外活動の許可を受けていなかったり等、不法就労に該当する場合は事業主も処罰の対象になってきます。

入国管理局のホームページにて、在留カードの番号と有効期間を入力することで、番号が失効していないかどうかの確認をすることができます。こちらもご活用ください。

→外国人労働者の入社、退社の際には、雇用保険加入の要件を満たしていない場合でもハローワークへの届出義務があるため注意が必要です。

今月のトピックス

  • STOP!熱中症~今年も暑い夏がやってきます~
    厚生労働省より、熱中症に関する注意情報が出されました。5/1~9/30は‘STOP!熱中症クールワークキャンペーン’という形で、職場の熱中症予防対策期間にもなっています。
  • 建設キャリアアップシステム~秋から始動!~
    技能者のキャリアアップにむけて、保有資格や就業履歴、現場の情報等について、配布された個々人のICカードへ登録・蓄積させる仕組みが開始される予定です。