環境省提唱のクールビズ期間も、9/30で終了となりました。今年の夏も、暑かったですね。道ゆくみなさんの服装から、秋の訪れを感じるようになってきました。ここ数年、衣替えのタイミングには気をもんでいますが、最近は冷える日が続いているため、意を決して衣替えに踏み切ろうと思っています。季節の変わり目、体調管理にご注意ください。
1.過重労働
●H29過重労働解消キャンペーン~内容決定!~
~毎年11月は、過労死等防止啓発月間~
→今年の取り組み内容は、昨年とほぼ同じで以下の通りです。今年は、夜間の立ち入り調査の文言が削除されています。
【H29キャンペーン概要】
●過重労働がある事業場などへの重点監督
①監督の対象とする事業場等
a) 長時間にわたる過重な労働による過労死等の労災請求が行われた事業場等
b) 労働基準監督署、ハローワークへの相談等から、離職率が極端に高いなどの若者の‘使い捨て’が疑われる企業等
②重点的に確認するところ
a) 時間外・休日労働が36協定の範囲内か
b) 賃金不払残業がないか
c) 不適切な労働時間管理がないか
d) 長時間労働者への面接指導等、健康確保措置を指導
※重大・悪質な違反がある場合、送検・公表も
※公表された場合や、年に2回以上同一条項違反で是正勧告を受けた場合は、ハローワークでの新卒求人の受理を一定期間拒否
→労働時間の管理が、より一層大切になってきます。
2.働き方改革
●働き方改革の基本方針~日建連~
~政府の‘働き方改革実行計画’を受けて~
→‘働き方改革実行計画’を受けて、日本建設業連合会(日建連)より、建設分野における‘働き方改革’の基本方針が出されました。
【働き方改革推進の基本方針(建設業)】(※抜粋)
①長時間労働の是正等
・週休2日の推進
- →発注者への適切な説明、適正な工期の設定
・総労働時間の削減
- →罰則つきの時間外上限規制の開始を見越して
②建設技能者の処遇改善
・賃金水準の向上
- →年収20代で450万、40代で600万を目標に
・社会保険加入促進
- →会社単位で100%、従業員単位で製造業並みを目標に
③下請取引の改善
- →現金払や手形期間の短縮等、下請代金支払の適正化
④けんせつ小町の活躍推進
- →トイレ等、女性が働きやすい職場環境の整備
→国土交通省等関連省庁間の会議で‘適正な工期設定等’の指針も出されています。下請関連において、今後影響が出てくる見込みです。
今月のトピックス
- ‘働き方改革’関連法案~国会提出先送りへ!~
衆議院の解散を受け、臨時国会の最重要法案とされていた‘働き方改革’関連法案の国会への提出が先送りされることになりました。時間外労働の上限規制等が盛り込まれています。
- 厚生年金保険料率、引き上げ終了!~18.3%で固定へ~
平成16年から毎年引き上げられていましたが、今年の9月にて引き上げが終了となりました。新たな法改正等がなければ、今後は9.15%(従業員・会社負担)で固定されます。