事務所通信 REPORT

事務所通信平成24年2月号

 日本海沿岸では、大雪の日が続いています。ここ名古屋でも、例年よりも寒い日が続いたり、インフルエンザが大流行したりと、気の休まらない日が続きます。
先日お客様に、風邪の予防にはお茶でのうがいが最適とお聞きして早速実践をしている ところです。ちなみに静岡県では、給食の時間に毎度お茶の入った特大のやかんが出て きます(季節を問わず・・)。みなさんも、くれぐれも体調管理にはお気をつけください。

パワハラの定

パワーハラスメントの定義とは?

厚生労働省は、近年増加しているいじめ嫌がらせパワーハラスメントの予防と解決に取り組むため、昨年7月より問題解決に向けた議論を進めてきました。その中間報告の中で、初めて公式にパワーハラスメントの定義が提示されました。これによると、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えるまたは職場環境を悪化させる行為」とされています。優位性とは、上司から部下に対して行われるものに限らず、逆のパターンもあり得ます。3月中を目途に、提言がまとめられる予定です。自社にいじめ、嫌がらせ、パワーハラスメントがないか、まずは現状を把握することが必要となります。

労使紛争多発警報発令中!

‘合同労組’事件の占める割合が過去最高!

中央労働委員会の統計(平成22年)によると、集団的労使紛争の中で、合同労組が関係する事件の割合が約7割 過去最高に達したとのことです。懲戒解雇賃金に関する請求が多く、解雇した元従業員から突然請求を受ける、等というケースが多発しています。労働組合からの団体交渉の申し入れは、企業内組合の有無にかかわらず応じる義務があります(いわゆる団交)。この場合、大きな労力解決金が必要となってきます。このような事態を防ぐために、時代に応じた従業員対応、労務管理を心がけることが大切です。
※合同労組とは?・・・複数の企業や異業種の労働者が、企業の枠を超えて加入する労働組合(ユニオンとも言います)。

今月のトピックス

  • 健康保険料、介護保険料率アップの見込み(H24.3~)
    協会けんぽの健康保険料率、介護保険料率が、3月よりアップする見込みです。愛知県内の事業所においては、 健康保険 9.48% ⇒ 9.97%   介護保険 1.51% ⇒ 1.55%
    となる見込みです。2月上旬の厚生労働省の認可を受けて、正式決定する形となります。
  • http://www.kyoukaikenpo.or.jp/resources/content/92339/20120130-091802.pdf

  • パートへの厚生年金適用拡大(議論の進捗)
    パート従業員の厚生年金適用拡大(週20時間以上)について、厚生労働省は新たに激変緩和措置を打ち立てました。内容は、(1)従業員300名以下の中小企業では当面の間適用を猶予する、(2)従業員300名超企業の場合でも月収98,000円未満の従業員は対象外とする、というものです。3月中旬頃に関連法案が提出される予定です。