事務所通信 REPORT

事務所通信令和3年8月号

昨年8月の事務所通信でも、‘今年は例年とは違った夏休みになりそうです。’とお伝えしていましたが、今年も昨年に続き、自宅でゆっくりと、な夏休みになりそうです。
今年は8/13(金)~8/15(日)まで、夏期休業とさせていただきます。休暇中はご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。熱中症、感染症に気を付けて、よい休暇をお過ごしください。

1.育児休業給付

●育児休業給付金、被保険者期間計算方法追加! 
~入職1年程度でも対象になる可能性~

→育児休業でお休みをしている間に支給される育児休業給付金について、被保険者期間の計算の起算日が追加されます。これまでは入職1年ちょっとのため給付金を受給できない、という形だった方も受給できる可能性が出てきます。

【育児休業基本給付金】

これまで(出勤なしも入るため12ヶ月未満の場合も)

育児休業開始日から2年前に、就労日数が11日以上の月が12ヶ月以上あること

イメージ

追加

今後(出勤ありで算定するため12ヶ月が取りやすく)

上記、「これまで」で満たさない場合、以下も対象に産前休業開始日等から2年前に、就労日数が11日以上の月が12ヶ月以上あること

→休業の期間を除外する形で、産前休業に入る前にまるまる1年ちょっと勤務していれば自社のみで要件を満たす、というイメージになります。R3.9.1から開始です。

2.助成金

●産業雇用安定助成金、対象拡大! 
~独立性のない事業主間の出向も対象に~

新型コロナウイルス感染症の影響で事業の一時的な縮小を余儀なくされた事業主で、在籍出向の形で従業員を他社へ出向させる際に支給される助成金(令和3年3月号参照)の対象範囲が拡大されました。これまでは除外されていた親会社・子会社間の出向も、助成の対象になります。

【産業雇用安定助成金】

■対象範囲の拡大

以下の①~③すべてをクリアした出向

①資本的・経済的・組織的関連性などからみて独立性が認められない事業主間で実施(↓例)

  • ・親会社と子会社間の出向
  • ・子会社間の出向
     →親からの出資割合を乗じた割合が50%超の場合のみ
  • ・代表取締役が同じ事業主間の出向 など

通常の配置転換の一環として行われる出向ではない

R3.8.1以降新たに開始される出向

■助成率

  中小企業 中小企業以外
出向運営経費 2/3 1/2

※上限:出向元+先12,000円/日
※出向初期経費の助成はなし

独立性が認められる場合は、通常の助成率となります。

今月のトピックス

  • 雇用調整助成金、特例措置延長~12月末までに!~
    雇用調整助成金の特例措置(地域・業況特例)が、12月末まで延長されることになりました。既に9月末までの延長が発表されており、この先も延長される見込みがあります。
  • 最低賃金、今年もアップ!~過去最大の引上げ幅~
    10月からの最低賃金が、全国一律28円アップすることになりました。愛知は927円→955円へアップする予定です。東京はいち早く確定し、1,013円→1,041円へアップされます。