事務所通信 REPORT

事務所通信令和3年5月号

みなさん、GWはゆっくりできましたでしょうか?声をかけてくれる方も出かける先もなくお家時間が長かったせいか、家の中がひさしぶりに少し片付いた感じがします。5/9(日)は母の日です。日頃はずかしくて言えない「ありがとう」の言葉を、こんな時期こそ思い切って、口に出して伝えてみるようにしましょう。

1.地方労働行政運営方針

●地方労働行政運営方針(令和3年度) 
~今年度の労働行政の方向性は?~

→厚生労働省より、今年度の地方労働行政運営方針が出されました。これを踏まえて、各労働局が方針を策定していきます。

【R3地方労働行政運営方針】(主なもの)

◆ウィズ・ポストコロナ時代の雇用機会の確保

  • ・雇用の維持・継続に向けた支援
     →雇用調整助成金、産業雇用安定助成金の活用
  • ・業種・地域・職種を越えた再就職等の促進
     →未経験職種への転職者に対して、トライアル雇用助成金の活用
  • 非正規(パート・有期)労働者の再就職支援
  • ・女性活躍、男性の育児休業取得等の推進

◆ウィズコロナ時代に対応した労働環境整備、生産性向上

  • 柔軟な働き方がしやすい環境整備
     →テレワークの導入促進
  • ・安全で健康に働くことができる職場づくり
     →職場における新型コロナウイルス感染防止対策
  • ・雇用形態に関わらない公正な待遇の確保
     →賃金引上げや非正規労働者のキャリアアップを図るべく各種助成金の活用

→今年度は、新型コロナウイルスへの対策が焦点とされています。

2.国家公務員法

●国家公務員の定年、引き上げ!(予定) 
~65歳定年へ~

→検察幹部の定年延長の件で棚上げとされていた国家公務員定年年齢を引き上げる法律案が、国会へ提出されました。成立すると、R5.4.1から開始となります。

→今回は国家公務員が対象のため私たちには関係はない(定年は60歳)ですが、民間へも波及する可能性が大のため様子を見ておきましょう。

【国家公務員の定年延長:案】

①定年の段階的引き上げ

 現状R5~R6
年度
R7~R8
年度
R9~R10
年度
R11~R12
年度
R13
年度~
定年60歳61歳62歳63歳64歳65歳

※医師等は66~70歳定年に

②役職定年制の導入

組織活力維持のため、管理監督職の者は60歳の誕生日以後最初の4/1までに管理監督職以外へ異動
(公務運営に著しい支障を来す場合を除く)

③60歳到達時の給料

当面、新俸給表の級・号俸に応じた額の7割

④60歳以後定年到達前に退職→当面、定年同様退職手当を算定。
 同期間、希望者へ短時間勤務制度を導入。

→定年が引き上げとなった際の対応策を考えてみましょう。

今月のトピックス

  • 特例月変、再び延長!~R3.7までに~
    新型コロナウイルスの影響による休業で給料が2等級以上下がった場合の社会保険料の特例改定(令和2年10月号参照)について、再び期限が延長されてR2.8~R3.7までとなりました。
  • 履歴書、新様式例公表!~厚生労働省より~ 
    これまでのJIS規格のものと比べ、「性別」が任意になり、「通勤時間、配偶者・配偶者の扶養義務、扶養家族数」が削除されました。
    https://www.mhlw.go.jp/content/11654000/000769665.pdf